歯周病と日本人の死因第1位のがんとの関係

日本を含め世界各国で歯周病とがん(癌)の関係が研究されています。

(歯周病は全身の健康状態に大きく関係する感染症です)

 

1.歯周病と消化器系がんの関係

以前の九州歯科大学の研究によると歯周病などで5本以上歯を失った人は他の人と比べて

消化器系がんで死亡する確率が約2~3倍も高くなることが明らかになりました。

歯周病と食道(消化器)との関係-

歯周病菌の中にフゾバクテリアというものがありますが、食道がんの手術を受けた患者さんの

約20%からフゾバクテリアが検出されました。

*さらに、フゾバクテリアが検出された人とされなかった人の術後の3年、5年生存率

を調べたところ、大きな差が生じることがわかりました。

 

2.歯周病とその他のがんの関係

2008年、イギリスで行われた研究(Imperial College London)によると

歯周病のある人は

膵臓がんになる確率が54%

胃がんになる確率が49%

肺がんになる確率が36%

血液がんになる確率が30%

それぞれ発症リスクが高くなることが確認されました。

(歯周病がない人との比較です)

 

また、アメリカ癌学会が発行する国際誌に昨年(2017年)、歯周病の女性は

そうではない女性と比べて食道がんになるリスクが3倍になるとの追跡調査結果が

公表されました。

 

 

 

 

 

 

歯周病とがん誘発との直接的メカニズムに関しては以後の研究課題になりますが、

気づかずに多くの人々がかかっている歯周病に関しては、がんのリスクを減らすためにも

食後歯磨きすることや、デンタルフロス、歯間ブラシなどを使用しての日常の

口腔ケアに力を入れるとともに、3~6か月に一度は歯科医院でチェックおよび

クリーニングを受けることをお勧めいたします。

 

医療法人社団 桜栄会 西葛西歯科室

 TEL.03-5667-2821

   院内責任者:歯科医師

    国立長崎大学歯学部卒 渡邊明紀