歯科医師として今まで多くの患者さまを診療してまいりましたが

それいに伴って、本当に多くの「思い出」があります。

ある女性の患者さまを診療している時の話になりますが⋯

目を閉じて診療をお受けになっていらっしゃるその患者さまが

診療の合間におっしゃいました。

「ごめんなさい 虫歯が多くて。

子供のころ、お家でひとりでお留守番をしていることが多くて

よくお菓子を食べていたので。」

その話を聞いた時、思わず心が凍てつき、指が止まってしまいました。

穏やかで優しい表情の裏側に、寂しい過去の思い出があることを

初めて知らされました。

 

医療従事者として『最良の結果を出す』(治療後の結果-予後-が良い)

ことだけは片手落ちなのを再認識させられました。

患者さまの「心や気持ち」を尊重した診療のプロセスこそが重要だとも思います。

 

患者さまと「真正面から向き合う」ことは、時として容易なことではありません。

『本当に大切なもの』を大切にさせていただきながら

診療を続けていきたいと思っております。

 

 

 

 

 

 

医療法人社団 桜栄会 西葛西歯科室

 院内責任者: 国立長崎大学歯学部卒

  歯科医師 渡邊明紀