西葛西歯科室公式ブログ 25 (不快な口臭 夏はつよくなる?)
理由は口臭と唾液の関係
夏は唾液量が減少する傾向があり、口臭がつよくなります
唾液は単なる水ではありません。唾液は「天然の傷薬」とも呼ばれ、体に良い成分が含まれています。唾液に含まれるヒスタチンは傷の修復に貢献しています。指などを切ったとき「唾をつけて治す」のは医学的に理にかなっているのです。
また唾液にはリゾチームや免疫グロブリンAという成分も含まれていて、いずれも抗菌作用があります。そして、含まれるハイドロキシアパタイトは虫歯で傷ついた歯の表面を修復してくれます。
唾液の作用のうち、口臭と関係するのは抗菌作用と虫歯修復です。抗菌作用が低下すると細菌が増え、それに伴って悪臭を放つ揮発性硫黄化合物が大量につくられてしまいます。
- 口臭の「生暖かいような臭さ」は硫黄の臭い。
- 虫歯自体が独特の臭いを放ちます。
- 唾液が減って虫歯の修復力が低下して虫歯が進行し、口臭が出てくるのです。
夏に唾液量が減る理由
ストレスが増えるから
ストレスがかかると、人の脳は唾液量を減らそうとします。
例)「緊張」という「ストレス」が原因となります。夏の暑さでストレスがたまることでも、唾液量が減ってしまいます。
汗をかくから
唾液も体液の一種なので、体内の水分が減ると唾液の量も減ります。夏は発汗量が多くなるので、当然ですが唾液の量も減ります。
(公式ブログ 20 「ドライマウスについて...」において記述したように健康な成人は約1.0~1.5リットルの唾液を分泌しますが、夏場になると人によっては0.5リットル/日くらいまで減ってしまう場合があります。健康を維持するために水分の補給が必要となります。)
上記のように、夏には「虫歯菌」そして、「歯周病菌」が活性化してしまう傾向があります。
「歯の健康維持」と「口臭予防」を兼ねて歯科医院で治療に取りかかってみてはいかがでしょうか?
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