西葛西歯科室公式ブログ 17 (歯科トピックス…「舌がん」)
歯医者さんに行く前に…「舌がん」の基礎知識
口腔の粘膜にできる主な病気は「口内炎」、「白板症」そして「口腔がん」になりますが、先週はかなりの患者さまが「舌がん」の検診に当歯科室を受診されました。
日本では年間に男性5.000人、女性で2.000人の方たちが「口腔がん」にかかるといわれています。
「舌がん」は舌縁(舌のふち)や裏に腫瘍が発生しやすい傾向があります。
①舌がんと口内炎の違い
口内炎は円形や楕円形をしていますが、舌がんの形は「いびつ」な形が多く、はっきりとしていないのが特徴です。
②舌がんの典型的な症状は、舌縁にできる硬いしこりです。
これが歯にこすれるなどして、出血や痛みを伴うこともあります。また、低頻度ですが、舌先の裏にがんが発生することもあります。
*尚、舌の表面中央や先端にできることは殆んどありません。
③その他、舌がんの主な症状を挙げると
・口内炎の症状が長く続く
・舌粘膜が赤くただれる
・白斑がはり付く
・少々の刺激でかなり痛む
・舌の動きや味覚に障害が生じる(神経的障害)
上記の症状などがあると舌がんの初期症状であることが疑われ、
1:特に口内炎の症状が2週間を目安に治らないと感じる
場合、通院治療を検討しましょう。
*2:できものが2cmや3cmくらいに拡大する
場合は、早急に対処する必要があります。
最後にー
1.虫歯や入れ歯の不具合を放置しない(慢性的刺激の排除)
2.口の中のセルフチェックを習慣にする
3.異常(赤の白の色調変化、しこり)を見つけたらすぐに歯科医院で診察を受ける
この3つを守り、舌がんを含めた「口腔がん」を初期のうちに発見、治療しましょう。
「わが国の全口腔がんに関しては、初期であれば5年生存率は90%以上という報告もありますので」
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