歯の小さなトラブルでも…歯科医院選びは非常に重要です

不適切な歯科治療で多くの歯を失ってしまった患者様の実例

1. 1本の前歯の治療が不適切だったために、その前歯が折れて、その結果、連鎖的に上の前歯6本をほとんど無くしてしまった30歳代の女性の患者様。
   →根本的な原因は、折れてしまった前歯のなかのコア（芯棒＝土台）が基本に反してあまりにも浅い位置に接着されていた事によります。
2. 右上の奥歯は奥から2番目（第一大臼歯）が1本無いだけの患者様が、7～8年後に来院された時には、右上の奥歯全てが無くなっていた40歳代の患者様。
   →多くの奥歯を失われた主な原因は、学生時代に大学でも教わるはずの、デュ・シャンの指数（法則）を完全に無視したブリッジ（橋かけ）で、無くした第一大臼歯の噛み合わせの回復がはかられていた事によるものです。

　ちなみに、上顎には多くのご自分の歯が残っていますが、下顎は総入れ歯（または、その逆）の患者様がたまにいらっしゃいますが、同じ患者様においては、歯周病などに関与する免疫状態などにおいて上顎と下顎に大きな差がある事は稀で、その差(多くの歯を失った事）の主原因は治療法選択が不適切だったためと考える歯科学者も少なくない様です。

　当院外来診療部では、新年になってスタッフの刷新が行われましたが、常にたとえ遠回りになったとしても、「歯学の基本にあくまでも忠実に」をモットーにドクター及びスタッフともどもに日常の診療に励んでまいります。