インフォームドコンセント ＝ （十分な説明と患者様の同意）

歯科治療に関しては、痛みや医師との信頼関係など約80%の患者様が何らかの不安を訴えていると言われています。

インフォームドコンセントはこれらの問題の軽減に有効に作用することが判明しています。

しかし、その効果や有効性については誰しも感覚的、概念的には認めると思われますが、
残念ながら科学的にあまり多くは実証されていない現状があります。

そこで、実験的インフォームドコンセントを行い、考察されたデータがあります。

(1)心理テストによる不安の測定

　 A:測定時点の不安の強さを示す状態不安
　B:患者様の性格特性としての不安になりやすさを示す特性不安

(2)疼痛閾値-疼痛いきちの測定　（閾値＝最小の強さ、量など）

刺激する部位を上顎前歯部の唇側の歯肉として実験されました。

(3)血液中のカテコールアミンの測定

　カテコールアミン＝ストレスにより交感神経が刺激され、ストレスホルモンであるカテコールアミンの産生が増加します。
それにより心拍数が増加します。（胸がドキドキします。また血圧も上昇します。）

(1)～(3)の他にもいろいろな実験データがありますが、総合して言えば
インフォームドコンセント（納得診療）はこれらの測定においては、
歯科診療をお受けになる患者様に有利にはたらくものと結論づけられます。

なお、当然ながら当院外来診療部では、道義的立場と責任からもインフォームドコンセントを実践しております。