西葛西歯科室公式ブログ 20 (お口が乾くドライマウスについて)

鏡を見る女性

ドライマウスの悪影響、原因及び対処法について

近年ドライマウスで悩む患者さまが増加しております。

<ドライマウスがもたらす悪影響>

むし歯や歯周病になりやすい

通常1日に約1000ml(1リットル)~1500mlの唾液が分泌されます。
そして唾液には自浄作用(お口の中の汚れなどを洗い流してくれる作用)があります。その作用が低下してしまうことによりむし歯や歯周病になりやすくなります。
また、お口の中が乾燥することでむし歯菌や歯周病菌が増殖してしまいます。

口臭が強くなる

お口の中の雑菌が増殖するため、口臭が強くなります。

舌が痛くなる

お口の中の粘膜は唾液で保護されていますが、唾液が少ないと舌が傷つきやすくなります。

<原因>

加齢によるもの

加齢により唾液の分泌量は減少しますので、高齢の方にドライマウスが多い傾向があります。

薬の副作用によるもの

たとえば、抗うつ薬や降圧剤(血圧を下げる薬)、抗アレルギー剤などを服用していると副作用として唾液の分泌量が減少してしまうことがあります。

全身疾患によるもの

糖尿病や腎臓病の症状にはドライマウスも含まれます。また、シェーグレン症候群(自己免疫疾患)には、涙や唾液が出づらくなる症状があります。
その他、ストレスなどが原因になることがあります。

<対処法>

  1. 唾液腺(主に3か所)をマッサージする
    耳下腺
    耳たぶの前方の少しくぼんだところを親指で優しく円を描くようにマッサージしましょう。
    舌下腺
    顎の下を親指でゆっくり優しく刺激しましょう。
    顎下腺
    顎のエラが張った部分の内側のくぼみを親指で優しく刺激してください。
  2. こまめに水分補給をする
  3. 舌の運動をする
    舌を動かすことによって、唾液の分泌量を増やすことができます。

舌を上下の前歯の表面を舐めるように、左右にそれぞれ10回くらい回し、それを繰り返します。

なお、西葛西歯科室ではドライマウスの患者さまに対して保湿剤(ジェルタイプ、スプレータイプ)を販売致しております。
お気軽に受付にお申しつけください。

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